11月17日「JAPAN KICKBOXING INNOVATION 認定 第6回岡山ジム主催興行」で太聖戦が決定しております番長兇侍の特集インタビューを公開させていただきます。
第13試合 幸輝興業株式会社 presents INNOVATIONウェルター級(66.67kg)タイトルマッチ 3分5回戦
番長 兇侍(王者/Hard worker/JAPAN KICKBOXING INNOVATION)
“全弾フルスイング”番長兇侍インタビュー
取材・文:JAPAN KICKBOXING INNOVATION広報部
——宿命の“ズッ友”対決、1勝1敗からの3度目でタイトル初防衛戦。多くを含んだ岡山決戦が目前となりました。
——太聖戦が決まっている状態で決行した同じ岡山ジム所属の馬木愛里との試合は残念な結果(2ラウンドTKO負け)となりましたが、欠場まで至らずにホッとしました。
キレイにやられましたからね。逆にあそこまで差があるとスッキリして落ち込むこともありません。
——今回の岡山興行で同じく出場しますが、“ピンクダイヤモンド”馬木は、それほどまでに強かった?
背が高いので中に入ってパンチを当てていく狙いが、それを牽制する為の軽いはずの蹴りだけで威力がありすぎて効いてしまうほどでした。モノが違います。
——……番長選手のいつものパターンなら馬木戦の圧敗で反省し過ぎてネガティブモードでドヨンとした感じになっていたと思うのですが、声色も明るく、ポジティブな明るさが妙に強い違和感があります。いったい何事でしょう?
わかってしまいますか?(笑)
——これまで何度かインタビューをさせていただきましたが、まるで別人です。
見つけたんですよ!
——何故か訊くのが怖いです。何を?
本当にやりたいことを!
——キックボクシングではなく?
キックや格闘技を嫌いになってはいないです。今も変わらず大好きです。ただ、1番ではなくなったなと。
——何が一番になったのでしょう?
コスプレです!
——こ、コスプレですか? それは趣味としていいのではないかと思います。長島☆自演乙☆雄一郎をはじめとしてコスプレファイターは幾人もいますが、番長選手もその仲間入りに?
いえ、僕はキックの試合と両立はできないと思います。だから、この太聖戦がもしかしたら最後の試合になるかもしれません。
——コスプレ入場パフォーマンスなど華やかですし、何故に両立不可と?
爆発的なマッチョになって二次元の世界に入門するからです。予定では三桁までウェイトアップするので、ちょっとキックの試合はできないだろうなって。
——ひゃっ、100kg以上ですか? そこまで肉体改造してどんなキャラクターに変身しようと?
——ガイルはわかりますが、田沢は斜め下過ぎますし、ザコに至っては名前さえありません。
ああいうモブキャラに惹かれるんですよね(笑)。
——そうやってコスプレして何をしようというのでしょう? コミケに行くとか? スタジオ撮影するとか? YouTubeチャンネルで作品化するとか?
その全部やりたいですね!
——自前でミシンを操るコスプレイヤーも多いようですが、キャラの装飾品を自作されたりとか?
それは厳選した業者に頼みます。
——なかなかコストが嵩みそうです。
その為にすでに100万円の予算はキープしているので大丈夫です!
——ひゃ、100万円?
仕事もしっかりと時間が取れるように転職しましたし準備は万端です!
——そ、それは結構ですが、太聖戦の方は?
有終の美を飾る為にそこにも抜かりはありません!
——過去2試合はいずれも大接戦でほぼ互角でした。
最初の対戦で仲良くなってしまって、2度目はやりにくかったですね。ローブローを蹴ってしまってもゴメンネ感が半端なかったです。3度目の作戦は、正直、迷っています。ですので、結果、ノープランで臨もうかなと、あえて!
——それにしても番長選手が明るく晴々されていることに不思議がいっぱいです。
「本当にやりたいこと」を見つけたことも大きいですが、馬木戦で負けて落ち込みつつ、そこから半回転して裏返った感じです。
——躁鬱の躁状態のような気もします。コスプレ愛はいつどうやって芽生えたのでしょう?
UMA戦(今年7月15日)に相当入れ込んで臨んだのですが、1ラウンドTKO負けの惨敗で、情熱を使い切った感があって、そこまで行くと今度は開放感が巡ってきて、「もう好きなことをやろう」って開き直ることができました。以前から身体のケアなどしてこなかったのでボロボロになって、試合の度に怪我をする率が高くなって、「このまま続けていても危ないだけ」という自己防衛本能が働いたところはあるかもしれません。そこで十代から人生の支えだったマンガやアニメ、ゲームの世界に参加することを閃いたわけです!
——“全弾フルスイング”とまで呼ばれるKOファイター、番長選手がリングを去るとなると寂しいことです。
キック熱が冷めたわけでは決してないんですよ。キックは一生続けると思います。ただ、趣味や習い事の範疇になるというか。楽しくやりたいなと。試合はコスプレと両立できればやらないこともないのですが、ヘビー級で戦う自信は流石にないので。だから、引退とは言いませんし、しばらく試合ができなくなるだけとも言えます。
——なるほど。
ところで、太聖選手はまだ彼女と付き合っているのでしょうか?(※3)
——そこは確認していないのですが、お元気なのではないでしょうか?
む~っ、そうなるとズッ友でも関係なく思う存分倒しにいけます!
——ガチマッチョなコスプレイヤーとして有名になれば、マニア女子にモテモテのような気がします。オタクアイドル、しょこたん(中川翔子)みたいな彼女が番長選手にできても不思議ではありません。
そ、そうですか!? ますますヤル気が出てきました!
——い、いや、コスプレ方面に火をつけたくて言ったわけではありません。
もちろん、プロの端くれですから、ケジメはつけます! 僕の試合は、岡山興行で最初くらいに発表されていたので、その後に凄い試合やトーナメントが続々と発表されて大盛り上がりじゃないですか。森井洋介×原口健飛なんて最高のカードですよ。けど、この日のお客さんが森井×原口でもZAIMAXトーナメントでもなく「番長×太聖が凄かったな」って喜んで帰るような戦いをやってみせます!
※1 対戦型格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズのレギュラーキャラクター、ガイルは、必殺技「ソニックブーム」や「サマーソルトキック」を使いこなす米兵。
※2 少年ジャンプの人気漫画「魁!!男塾」が、突拍子もない格闘技物だが、そのお笑い部門の重鎮が男塾で唯一空んずることができる九九(それも間違える)を得意とする田沢である。しかし、あくまで脇役。
※3 2018年12月8日、INNOVATIONウェルター級タイトルマッチ(門田哲博戦)に臨む太聖インタビューでは、「彼女がキレイ」と自慢のパートナー自慢を披露して彼女いない歴イコール年齢の番長を大いに苛立たせている。
番長兇侍のプロフィール
リングネーム:番長 兇侍
フリガナ:バンチョウ キョウジ
所属:Hard worker
生年月日:1992年7月13日(27歳)
出身地:千葉県習志野市
身長:175cm
戦型:オーソドックス
戦績:25戦13勝(9KO)10敗2分
ステータス:INNOVATIONウェルター級王者
Twitter:https://twitter.com/senzu_kameyo