セントラルグループ presents 岡山キックボクシング59kg賞金トーナメント出場選手

20181216-8men

浅川 大立(ダイケンスリーツリー/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/INNOVATIONフェザー級王者)
岩城 悠介(PCK連闘会/聖域統スーパーフェザー級王者)
北薗 翔大(K-LIFEキックボクシングジム/KOSフェザー級王者)
翔貴(岡山ジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/ルンピニージャパンフェザー級王者)
髙橋 聖人(真門ジム/日本キックボクシング連盟/NKBフェザー級王者)
THEP[テープ](タイ/JOE GYM/元WBA世界スーパーフライ級王者)
浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/ILFJ認定ラウェイ王者、元WPMF日本スーパーバンタム級王者)
深田 一樹(龍生塾ファントム道場/シュートボクシング協会/SB日本スーパーフェザー級王者、元SB日本フェザー級王者)

※このワンデイトーナメントは、全試合「ヒジ打ちあり」で行われ、試合の組み合わせは、前日計量と並んで催される抽選会にて決定する。

syouki

“岡山名物”翔貴インタビュー

取材・文:JAPAN KICKBOXING INNOVATION広報部

——所属ジムが主催する年に一度のビッグイベントで大型企画「セントラルグループ presents 岡山キックボクシング59kg賞金トーナメント」が実現し、唯一の地元選手として満を持しての参戦となります。

オレの為のトーナメント、勝てる気しかしない!

——流石、ビッグマウスで鳴らす翔貴選手、初っ端からテンション高めです。「オレの為」の根拠は?

契約ウェイトが59kg、これで勝ったも同然!

——これまでフェザー級の57.15kgリミットが多かった翔貴選手ですが、ほぼスーパーフェザー級(58.97kg)の59kgは、ベスト?

この2kgがオレの良さを活かしも殺すもするけえ。

——昨年10月15日の岡山興行では、1ラウンドKOの激勝でルンピニージャパン王座のベルトを奪取しましたが、その後、3連敗。前試合の9月8日は、初のKNOCK OUT登場で強豪、栗秋祥梧に前半リードしながら、最終回に攻め込まれ判定ドローと勝ち星に恵まれません。

syouki-2それが2kgの恐ろしさじゃけえ。

——これらが59kgだったら勝利していると?

余裕っすね! 栗秋戦は、全然勝ってたんで、後半は流そうと思っていかなかったらドローって。勝ったと思ったんだけどなあ。

——KNOCK OUTでそれ(倒しにいかない姿勢)は、一番やってはいけないことでは?

じゃから、皆に怒られました(笑)。次は、もうしない。全ラウンドいく!

——次というのは?

トーナメントで優勝するから来年のKNOCK OUT出場は確定じゃけえ。

——INNOVATON王者としてトーナメントエントリーしている浅川大立選手との今年3月25日の同王座次期挑戦者決定戦では、5ラウンドまでに6回のダウンを取りあう凄まじい試合となりました。

あれなんか計量950gオーバーで、そっから更に絞って500gで失格になったんで、もうアップもできんくらい弱ってしまって。浅川選手には、悪いことしたけど、それでも試合を受けてくれたお礼は、トーナメントで当たったらきれいにブッ倒すことでお返しします!

——天才児と名高い盟友の橋本道場、安本晴翔選手は「練習さえすれば優勝する力はある」と言われていますが、逆読みすれば、それだけ練習しないことを心配されているのではないかと。

それがもう、あんまりそこを強調したくはないけど、1日3部練習でスゴいことになってます! 減量に心配がない分、タイ人の先生が「力つけろ」って、モリモリ食べながらメチャメチャ練習ハードにやっちょります。ミットなんか1ラウンド20分とか30分っすよ!(普通は1ラウンド3分から5分でインターバルを入れる)

——それだけ練習して磨いた技で、今回、どう勝ち抜きますか?

これまでのスタイルからガラッと変わります! 攻撃力なんてアップし過ぎてパンチ、蹴り、ヒザ、ヒジ、どれでも必殺じゃけえ。ヒジなんて斬れ過ぎて、皆、バサバサに裂かれちゃう! けど、一番強化されたんは、ディフェンス! よけるのもガードもこれまでとは段違い! 今までが攻撃一辺倒のファイターで「攻撃ファイター」だから、今度は防御もできるんで……うーん、全部ファイター!

——全部ファイター! ラーメン屋さんのチャーシューやメンマ、煮卵など「全部のせ」みたいな豪華な響きです。

でしょ? 全員おいしくいただきますよ!(笑) それほどオレの59kgは恐ろしい!

——国内最高峰どころか、“Mr.KNOCK OUT”森井洋介なども倒してしまう勢い?

も、森井!?……あれは、難しいじゃろ(笑)。そこまではもうちょい待って。

——多士済々のトーナメント参戦選手7名の中でマークしている選手は?

タイ人とSB(シュートボクシング)とやりたい!

——元ボクシング世界王者のTHEP(テープ)と優勝候補との呼び声高い深田一樹選手ですね。その理由は?

そいつらが一番強いって言われとるけえ、二人とも倒して完全優勝ってね!

——しかしながら組みあわせは抽選なので誰が当たるかわかりません。

あー、もうー、地元興行なんだからオレだけ相手指名ってできないっすかねー。

——無茶苦茶な希望ですが、もしできるなら初戦と準決勝、決勝でどういう組み合わせを望みますか?

まずは、タイ人!

——元スーパーフライ級(52.16kg)ながら37戦34勝(21KO)3敗という驚異的なKO率を誇るパンチャーだけに、実は飛び抜けた怪物である可能性も高いです。

昔、カイブツ、今はただのデブ! デブがどれだけ弱いかは、オレが試合後75kgになって全然動けないけえ、ようわかっとる。

——75kgは、60kg以下で試合をする選手の通常体重としてありえません。

今は、食べよりながら63.5kgなんで大丈夫!(インタビュー収録は試合10日前)

——話は戻って、THEP選手は、あの亀田大毅に勝って世界王座を防衛した有名選手です。

昔、確かに強かった。けど、デブになって歳を取っても金目当てかわからんけど、のこのこリングに上がってくるって、亀田さんに悪いでしょ。だから、オレが懲らしめたる!

——準決勝、決勝戦の希望は?

syouki-3誰でもいいけど、強い深田。浅川が勝ち上がってきたら、しっかり殴り合ってきっちり倒し返す! 結局、全員倒して優勝オレ!

——トーナメント優勝の賞金だけでなく、KO賞も総獲り?

あー、50万円と数万円ちょいちょいなんてはした金、興味ないっす。

——はした金……。

後援してくれてる色んな地元のスゴイ人らと賭けてますからね!

——賭博は違法ですが、もし自分自身の勝利に賭けているなら、負けたら大変な損益なのでは?

いや、勝ったらお金もらえるってシステム! オレが負けても何も払わんけえ。

——それは“賭け”ではなく、ご祝儀がもらえるということですね。ホッとしました。それにしても翔貴選手は、生活に余裕がありそうで羨ましい限りです。

そういう星の下に生まれちょるからね。貧乏しない星(笑)。だから、格闘技がんばりながら貧乏な人の話を聞くとかわいそうで。オレってなんていい環境にいるんだろ!

——あえて悪役になろうとしている勢いですね。優勝者は、KNOCK OUTに出場できますが。

それはもう予定しちょる。KNOCK OUT、ホンマいいっすわー! KNOCK OUTでバラエティー番組(※1)とかやってるやないですか? あれ、オレの総特集したらドッカンドッカン大うけ間違いなしっすよ!

——それは本当にそんな気がします。

オレをバラエティー出だしたらヤバいっすからね! 翔貴語の通訳もつけてもらわにゃあ。

——翔貴語?

自分ではようわからんけど、何言ってるか意味不明なことが多いらしいけえ。

——例えば?

ずっと「ユニクロ」のこと「ユニケロ」って呼んでたんです。お母さんも一緒に。

——ふざけて?

いや、ガチに。だから、家族の会話でお母さんと「今日はユニケロに行って~」とか話してて、お姉ちゃんに「バカじゃないの? ユニクロよ!」って指摘されたら母子で「いい加減なこと言うな、調べてみろ!」ってキレて、スマホで検索したらユニクロだったっていう(笑)。

——以前のインタビューでも「相手を“再起不能”にする」を天然に「“性器不能”にする」と言われていましたが、確かに翔貴語おそるべしです。ここで、お母さんのお話が出ましたが、この度は、ご愁傷さまでした(最愛の母が本年11月、癌により永眠)。

ありがとうございます!

——以前のインタビューでもお母さんっ子であることを明言されており、闘病中もリングサイドやネット上でエールを送り続けていたのを拝見していたので痛ましい限りです。しかし、翔貴選手がこれまで以上にハイテンションで明るいので少しホッとしました。

もちろん、忘れたことなんてひと時もないですよ。夜になったら、今でも胸が苦しくてしゃあない。けど、決めたんす。いつだって笑っていようって。クヨクヨしていつまでも悲しんでいたって、天国のお母さん、喜びません。挑戦し続けて、勝って、派手に活躍して、自慢の息子にならんと。

——……。

西川翔貴(本名)は、ずーうっと西川順子の息子。天国でオレの自慢を皆にして、飽きたら生まれ変わって、またオレを生んでもらうけえ。

——……。

すごいいい話でしょ? 映画監督さん、このインタビュー読んどったら、今から目ぇつけて、オレのこと追っかけておいた方がいいっすよ。感動的なリアルストーリーだから!(笑)

※1  KNOCK OUTでバラエティー番組 毎週金曜日23:00から23:30、テレビ局「TOKYO MX」で放映されているスポーツドキュメンタリー番組「キックボクシングKNOCK OUT」のこと。スマホアプリの「エムキャス」で再放送を含めていつでもどこでも視聴することができる。参照:https://s.mxtv.jp/sports/knock_out/

翔貴のプロフィール

syouki-1

リングネーム:翔貴
フリガナ:ショウキ
所属:岡山ジム
生年月日:1996年7月14日(22歳)
出身地:岡山県
身長:172cm
戦型:オーソドックス
戦績:27戦10勝(6KO)12敗5分
ステータス:ルンピニージャパンフェザー級王者
 
okayama_181216

興行詳細はこちらをご参照ください。