11月17日「JAPAN KICKBOXING INNOVATION 認定 第6回岡山ジム主催興行」で「セントラルグループ presents 岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント」に出場し、準々決勝戦(1回戦)で小川翔戦が決定しておりますジン・シジュンの特集インタビューを公開させていただきます。
第5試合 セントラルグループ presents 岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント 1回戦(B1ブロック) 3分3回戦(延長1ラウンド)
小川 翔(OISHI GYM/WBCムエタイ日本ライト級王者、HOOST CUP 日本スーパーライト級王者、蹴拳ムエタイスーパーライト級王者、元REBELS-MUAYTHAIライト級王者、K-1甲子園2012王者)
“サイコピットブル” ジン・シジュンインタビュー(英訳)
取材・文:JAPAN KICKBOXING INNOVATION広報部
——トーナメントまで間もなくとなりましたが、調子はいかがですか?
——ウェルター級(66.67kg)を主戦場としているジン選手は、これまで日菜太選手や緑川創選手、T-98選手など錚々たるトップファイターと時には70kgを大きく超えた体重で戦ってきましたが、キャリア初となる65kgで実力を発揮できるでしょうか?
特にモチベーションも沸かない試合でこの体重は無理ですが、私のキックボクシング物語で最後となる意味ある65kgですからこそやりきれるかなと。現在体重は68.8kgです。3.5kg程度は、1日で落とすことができるので問題ないでしょう。トーナメント1回戦は、パワーも欠くことなく戦えますが、それ以降はやってみないとわかりません。しかし、この試みが上手くいって、67kgで発揮してきた力がそのまま65kgで爆発させることができたのなら、圧倒的な優位になるので、それを狙います。
——その為にどんな練習をされているでしょう?
特別なことはありません。よく食べ、よく休み、ムエタイを知り尽くしたトレーナーと鍛錬するのみです。とは言っても、いつもタイに短期練習に行って自分の技を微調整したり、ただスパークリングしてサンドバッグを叩いてというような凡庸なものでもありません。また、今、日本で指導歴もある、韓国で初めてムエタイトレーナーとして就労ビザを獲得したジャッキー先生に教えてもらっています。彼に岡山でセコンドも務めていただきます。
——非常な貪欲さを感じます。
それとこの試合は、韓国で大きな注目を集めることでしょう。何故なら、20万名ものチャンネル登録者を持っている有名ユーチューバー(※1)が私を助けてくれていて、5試合で合計200万視聴も記録しています。去年と一昨年の岡山での試合も72万ビューアーが集まりました。
——それはすごい数字です。話は変わって、ジン選手の必殺技は?
右のオーバーハンドフックが私の兵器です。
——そんなフェイバリットブローをどう磨いてきましたか?
インパクトとタイミングがサンドバッグ、ミット、スパーリングで同じ感触が得られるまで何度でも反復練習します。
——ムエタイルール(肘打ちあり、首相撲無制限)もK-1系ルール(肘打ちなし、首相撲制限)もこなすジン選手ですが、どちらが得意でしょう?
今は……65kgで戦うムエタイですね!(ニヤリ)
——肘打ちや首相撲に苦手意識はない?
——自ら打ち出しているニックネーム「Pycho Pitbull(サイコピットブル)」の由来は?
真剣勝負で牙をむく狂犬のように見られる戦いをしたいなと。
——ジン選手のこれまでのベストバウトは、いつ誰との試合でしょう?
難しい質問ですね。うーん、おべっかなしで一昨年(2017年10月15日)の岡山興行、タップロン・ハーデスワークアウト戦(判定勝ち)ですね。
——また、尊敬するファイターは?
心の底から梅野源治選手と町田光選手です。梅野選手はムエタイルールのベストです。町田選手は、勇猛果敢なファイティングスピリッツに感化されています。
——そして、今回のZAIMAXトーナメント、ずばり優勝の自信は?
運の要素もありますから安易に優勝宣言はできませんが、確かなことは、初戦で当たる小川翔選手は不幸でしかないなと。最初の試合は、私が(ケガなどの不安要素なく)フルパワーの100パーセントで臨めるのですから。それは小川選手も同じでしょう。是非、この日のベストバウトを戦いましょう!
——識者の多くが大本命と推す小川選手をどう分析しますか?
すべてにおいて優れたバランスの良い好選手で、今回のエントリーメンバーでベストの一人でしょう。
——2回戦で当たることとなる山口裕人×NOBU BRAVELYの勝者はどちらだと思われますか?
——判定ブロックで決勝戦に上がってくるのは?
ははは、難しいところですね。タップロン選手は、もう古豪ですし。マサ佐藤選手ではないかと睨んでいます。
——そして、ここで見事優勝した暁に次なる舞台は?
更に世界に打って出たいです。覚えておいでですか? 私が初めて日本で試合をしたのを斡旋してくれたのは貴方(インタビューアー)ですが、そこから続々とチャンスをいただきました。その試合に関して韓国の格闘技マスコミ「MFIGHT(現在休止中)」にインタビュー記事を書いていただきましたが、私はそこで「GLORYに出場するのが目標」と語りました。2014年1月のことです。そして、そこから約5年、GLORYと契約することができました。強く望んで不断の努力をすれば夢は叶うんです。
——お見事な引き寄せです。
私は、このトーナメントで優勝して、もっと大きく世界に羽ばたくでしょう。しかし、日本に戦わなくてはならないチャンピオンがいます。
——それは?
65kgから70kgのナンバー1は、シュートボクシングの海人選手に間違いないでしょう。ZAIMAX王者として、彼に挑むことは責務だと思っています。
——凄まじい展望と決意です。それが成ることを楽しみにしつつ、最後にファンにメッセージをください。
今、日本と韓国には政治的な問題が渦巻いています。しかし、私はそれらに関与しません。戦士は戦うことが仕事。11月17日は、岡山に来られる皆さんに試合を存分に楽しんでいただきたいです! 必ず凄い試合をしてみせます! そこにのみ集中します! では、岡山市総合文化体育館でお会いしましょう!
※1 韓国の格闘技系動画をネタにするチャードル(차도르)のYouTubeチャンネル登録者数は、221,000名に及ぶ。
ジン・シジュンのプロフィール
リングネーム:ジン・シジュン
英語名:Sijun Jin
キャッチコピー:サイコピットブル
キャッチコピー:サイコピットブル
国籍:韓国
所属:Psychopitbulls
生年月日:1991年1月31日(28歳)
出身地;韓国、釜山
身長:176cm
戦型:オーソドックス
戦績:26戦19勝(10KO)6敗1分
ステータス:大韓キックボクシングCKSミドル級王者、ヨンナム地域KBC王者、TAS7チャンピオンシップ優勝
Facebook:https://www.facebook.com/sijun.jin
Instagram:https://www.instagram.com/sijunjin/
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